神を騙る歴史

悲しいことに神を騙る独善と傲慢はキリスト教の歴史のなかで大きな負債となっている。神を騙るとは神の権威が自分たち(人間)にあると思いこむことである。しかし神を信ずることは神から権威を授かることではない。その意味で王権神授説もカトリックの法王権も誤りである。その最悪の事例が聖戦論という詭弁である。つい最近まで(いや現在も)十字軍を意味するクルセイド(crusade)という言葉がキリスト教会で使われていたが、こういうキリスト教ジョン・レノンにならって「宗教なんてない」としたほうがずっとよい。