言葉と聖霊 3

「はじめに言葉があった」といえば、言葉があたかも独立した実在のような感じを受けるが、正確ではない。言葉に実体がないように(あるのは音声だけである)、聖霊には実体がない。だから聖霊は、三角形の一角を占めるような在り方で、対象的に在るのではない。だが言葉なくして神はない。言い換えれば聖霊なしには神はない。聖霊が相即的に神を在らしめる。つまり聖霊は言葉として、神を現わすのである。