過大な聖書主義

福音書のなかのイエスは神格化されている。それはイエスがキリストであることの表現である。だがそれは一つの表現であって、たとえ福音書が重要なテクストだとしても、福音書自体が神格化されてはなるまい。過大な聖書主義(その極みは無謬説)はその点で誤まっている。福音書(聖書)は解釈に供されるべきものであって、神格化されるべきものではない。非神話化の意義はそこにある。