宗教と科学2

宗教と科学の違いについて、もう少し述べてみよう。それは、科学によって宗教を批判することは無理だということ。なぜなら科学には宗教現象や心理現象を対象化することはできても、神や霊魂そのものを対象化することはできないからだ。科学が対象化できるのは、物あるいは物象化されたものに限定される。神や霊魂は物ではない。迷信といわれるような現象はあるが、宗教の根本にあるのは迷信の類いとは異なる。それを十把ひとからげにして、宗教を迷信というなら、それはすでに科学の浅薄な誤解である。逆に、宗教は立場的に科学を批判できると思うが、テーマから逸れそうなので、追及は止そう。