ニーチェの超人

ニーチェが言う「神は死んだ」とは、西洋キリスト教の総体的批判の言葉である。そこに西洋文化の欺瞞・偽善の体質を見たのだ。その点はフォイエルバッハの認識と共通している。ニーチェは神的実在を否定したが、同時にそれに代わる価値を模索した。そして神に依存しない実存のあり方を提示した。それが「超人」である。これはブッダの思想に近いともいえる。だが私は神の実在にこだわる。