一体としてのイエス=キリスト

キリストは超歴史(普遍)的存在(実在)である。だがそれは歴史であるところのイエス(固有者)と表裏一体の関係にある。(どちらが表か裏かは問題ではない。)表には裏が、裏には表が必ず付いて回る。表を出せば裏が隠れ、裏を出せば表が隠れると考えるのは間違っている。そのような見せ方(見え方)に問題があるのだ。それは表と裏が同時に表れていると見るべきである。歴史のイエスを見ることがキリストの神性を見ることであり、キリストの神性を見ることが歴史のイエスを見ることであるような在り方である。