歴史に連なるイエス

思想と信仰とは異なるが、史的イエスすなわちイエスの言動の歴史性は「人間的自由を求める闘い」の歴史に連なっている。自由を求めるのはそこに不自由(抑圧)があるからである。自由を抑圧するもの、それは権力である。たしかにイエスは権力と闘っている。イエスが対峙した権力はローマ帝国を背景とするユダヤの神殿体制である。(現代日本でいえばアメリカを背景とする安保体制である。その体制の下で、ガリラヤの住民が苦しめられたように、沖縄の住民が苦しんでいる。)