騙りの来歴 14

バルトは、神の言葉が人間の言葉で語られることを言明した。これによって(哲学ばかりではなく)神学的にも「騙り」が成り立たないことになった。ところがこれを無視したバルトの誤用・悪用が見られる。バルトの言う神の絶対性だけが取り上げられ、またしても神が騙られるのである。いまも教会ではそのようにバルトが誤用されているのではないか。