普遍には種が無い

宗教が協力して現代の課題に取り組むことはできる。しかし宗教同士が教義を擦り合せることはできない。教義間には共通項がないからである。だから宗教は固有なのである。宗教の普遍性は確かに宗教間における共通項であるが、それは教義の擦り合わせで何とかなる性質のものではない。普遍には種が無い。だから普遍をめぐって宗教者が語り合っても実りはない。