相当の言動

史的イエスにおける種々の属性のうち、とくに重要なものとして「革命家」という属性を取り上げている。それは、イエスがキリストと告白される契機となった十字架刑を、贖罪教義として祭り上げる前に、神殿体制との衝突の結果として捉えてみることである。一人の人間が極刑に処されるには、権力側に相当の動機があったに違いない。もちろんイエスの側にも相当の言動があったに違いないのである。