人間と神の二元論

「人間が神の視点に立つ」とは、近代主義的な人間中心主義を指すが、これに対して神中心主義を立ても、近代主義的であることに変わりはない。人間中心であれ神中心であれ、いずれも人間と神という二元論のなかで、言い換えれば、主観―客観構図のなかで考えられていることが問題なのである。