弁証法神学批判の要点

弁証法神学の代表者バルト、ティリッヒ、ブルトマン、三者に対する小田垣の批判の要点をまとめておこう。
1 信仰的キリストの偏重による史的イエスの切り捨て。これはイエス=キリストという出来事性の理解における重大な欠落を意味する。
2 人間と神の二元論すなわち主観―客観構図に立っていること。この構図にもとづくかぎり、本来的に語り得ない神について、人間が語るという無理を犯すことになる。私の言う「騙り」の危険である。