「下から上」か「上から下」か

小田垣は「下から上へ」の解釈学について、それが人間の側から出発していることにおいて、神学との相克は避けられないと言う。一方「上から下へ」の解釈学については、神(上から)の啓示と言えども、人間の関わりなしには成り立たず、しかもその関わりは「第二次的なものではないのではなかろうか」と言う。歯切れが悪いが、要するに無理があるということだろう。