第三の道

そもそも「上から」と「下から」の解釈の違いが生じたのは、歴史的なものであった。初めは「上から」であったものが、近代になって「下から」になり、さらに「上から」か「下から」かという競合状態になったのである。新しい神学が歩むべき道は、「上から」でも「下から」でもない、いわば第三の道である。それは矛盾的同一というような哲学をもって考えられなければならない事態を指し示しているのである。