自己偶像化

キリストを主客構図のなかで対象化すれば、そのキリストは偶像(アイドル)である。偶像崇拝とは、自己が無いようで、実は強固に自己を確保する手段である。たとえば権力は必ず偶像をもって民衆支配の手段とする。その最たるものは自己を偶像化することである。そこに神を騙る根拠がある。いわゆる「強い信仰」の持ち主に神を騙って平気である人が多いのは、虎の威を借る狐のように自己を偶像化し、虚勢が張れるからである。世にいう「カリスマ説教師」がその典型である