非合理ゆえにわれ信ず

宗教の根本には言葉による「無なる普遍」がある。ところがこの事実(真実)を、ほかならぬ宗教が認めないのである。言うなれば、宗教は科学が口出しできない強みを持ちながら、それには気づかず、科学が批判する宗教の弱み(非合理性)に執着しているのである。「非合理ゆえにわれ信ず」というが、これは強がり(じつは弱さ)にすぎない。「合理」に対抗しているだけだからである。