信仰的実存

非神話化とは、「あった」ことの真相を探り、その意味を再解釈する作業である。もちろんそれを学問(解釈学)としてみれば、そこには合理的思考や判断があって、それは信仰とは次元を異にする。しかし合理的思考・判断といえども、そこに解釈者の主体(主観)が関わるのは当然である。(科学の場合も例外ではない)聖書の解釈には、それを解釈する者の主体が関わっている。信仰者なら、信仰的実存が関わっている。