教団弾圧

サロメの物語はつくり話だとしても、ヨハネが断首されたことは事実だろう。なぜヨハネは断首されたのか。詳しいことは検索に回して、簡単に言えば、ヨハネ教団のラディカリズムがローマの傀儡ヘロデのユダヤ統治にとって危険だったということであろう。政治と宗教が一体となっていた時代の出来事である。ヨハネ教団という宗教集団が、政権の地盤を揺さぶるような事態は当然あったと言わなければならない。権力がこれを弾圧しないはずはなかったのである。