存在の呼び声に気づく

小田垣は記している ― 言葉は、存在の呼び声にわれわれが応答するか否かの決断を要求している、と。小田垣が「神」ではなく「存在」と記したのは正確である。だが「決断」は不正確である。神ではなく、存在の呼び声に応答するのに決断は要らないからである。私ならこう記す ― 存在の呼び声に気づくことである。